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シロアリ駆除を業者に依頼する時に一番悩むのは、「費用」ではないでしょうか?また、費用節約のために、可能なら自分で(DIYで)駆除したいと考えている方も多いことでしょう。
この記事では、「シロアリ駆除は自分でできるのか?」という疑問にお答えします。結論から述べると、3つの理由からDIY駆除はおすすめできません。その理由をひとつひとつわかりやすく解説し、そのうえで、安心できるシロアリ駆除業者を選ぶ場合、どのようなチェックポイントで見分ければ良いのかについてプロの視点から解説いたします。
シロアリ駆除の費用に関しては、こんなお悩みや不安があるかと思います。
「見積書を出してもらったけど、金額はこんなものだろうか…?」
「他とも比べてみたいけれど、その都度調査してもらうのも面倒だし…」
シロアリ駆除の業界では、各業者の規模やサービス内容、保証内容によって費用が変わります。お客様からすれば、シロアリ駆除にかかる費用は、できるだけ安いに越したことはないでしょう。しかし、安さだけで安易に依頼したばっかりに、将来的にいくつかの問題が発生し、追加の費用が生じたケースが後を絶ちません。
シロアリ駆除費用のおおよその相場感と、安すぎることによってどんなリスクが高まるかについてご紹介しますので、お客様にとって良い業者を選ぶときの、ご参考にしていただければ幸いです。
こちらの動画では、プロが行うシロアリ駆除の一般の方が行う場合との3つ違いについて、わかりやすくお答えしています。プロが行うのと一般の方が行うのでは、具体的に何が違うのかという疑問をお持ちの方は、DIYでシロアリ駆除をする前に動画をご覧になられることをおすすめします。
シロアリ駆除は自分でできる? – DIY駆除をおすすめしない3つの理由
結論から述べると、適切な方法で行える知識や環境があれば自分で(DIYで)シロアリ駆除は可能ですが、やり方を間違えると効果がないどころか思わぬケガや事故につながるリスクがあるため、おすすめしません。
住宅の構造やシロアリの被害状況は一軒一軒異なり、適切に駆除するには知識と経験を必要とするため、DIYで行うには難易度が高いです。それに駆除するために諸々の道具を揃える費用もかかります。
ここでは、DIYでのシロアリ駆除をおすすめしない3つの理由を解説します。
DIY駆除をおすすめしない理由1:被害状況に合わせて駆除しきるのが難しい
市販のシロアリ駆除の薬剤はホームセンターで購入できますが、床下や屋根裏の構造やシロアリの被害状況に合わせて駆除をするのはDIYでは難しい、というのが正直なところです。シロアリは木材の裏や見えない場所に潜んでいるため、的確に被害状況を把握するのも簡単ではありません。駆除しきれず、シロアリの被害を食い止められなかった場合、薬剤や道具などの購入費用や駆除に要した手間が無駄になってしまうかもしれません。
散布するタイプのシロアリ駆除剤の場合、薬剤のかかっていない場所は効果を発揮しませんし、危険を察知して逃げ出したシロアリが薬剤のかかっていない箇所に移動し、被害が拡大するおそれもあります。毒餌の場合、シロアリが食べなければ全く効果が発揮されません。そもそも駆除剤によって効果のあるシロアリが異なるため、住宅に巣食うシロアリの種類を確認しておく必要があります。
また、DIYだと、表面的にシロアリを駆除できたと思っても、木材の裏面や奥などに潜んでいる個体を駆除しきれていない場合が多いです。駆除できたと思って「しばらく大丈夫だろう」と油断していると、潜んでいたシロアリによって被害が拡大していた…ということもありえます。
柱や土台が食害に遭うと耐震性に問題が生じる可能性がありますし、屋根裏の木材が食害に遭うと雨漏りが起こる可能性があります。DIYではシロアリの食害を食い止められず、住宅が傷んでリフォームや修繕が必要となった場合、節約した以上の大きな費用がかかるかもしれません。
そもそも、市販の薬剤は数ヶ月しか持続効果がないものも多く、1回分の費用を安く抑えられても、駆除をするたびに費用も手間もかかってしまいます。一方、シロアリ駆除の専門業者が使う薬剤は、一般的には5年効果が持続するため、市販の薬剤とは効果が段違いです。さらに、無料の定期点検や再発生時の無料での再処理など、手厚く保証をしている業者であれば施工後の費用も抑えられます。
シロアリを適切に駆除するには、まずは、どの種類がどこに巣食っているのか、被害状況を把握することが大事です。DIY駆除をしたいと考えている方も、駆除業者が実施している無料見積もりや無料の床下診断を利用して、シロアリの被害状況を確認することをおすすめします。
シロアリ診断(シロアリの早期発見/シロアリ以外の害虫)・駆除のプロに床下の無料診断を依頼できます。
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気になる方はこちらからお問合せください。
DIY駆除をおすすめしない理由2:ケガや事故につながるリスクがある
床下や屋根裏という普段は入らない環境下で、しかも換気の悪い場所で薬剤を散布することはリスクを伴う作業です。
たとえば床下に潜って駆除する場合、普段はしない体勢や無理な体勢で作業することになるため、思わぬケガにつながる恐れがあります。シロアリが飛んできて驚いて反射的に起き上がろうとして床材などに頭をぶつけたりする危険がありますし、狭い場所でシロアリの大群に遭遇してパニックになるかもしれません。それに、床下という狭く立ち上がることが出来ない空間での作業は、慣れていないと精神的なストレスを感じるでしょう。
また、狭い場所で薬剤を散布すると、薬剤が目に入ったり吸い込んだりして体調が悪くなるリスクもあります。薬剤によってシックハウス症候群や化学物質過敏症が引き起こされる恐れもあるため、駆除剤を使うのであれば、安全に配慮した揮発性有機化合物(VOC)を含まない薬剤や天然系薬剤が望ましいです。
もし、ご自分で市販の薬剤を買ってシロアリ駆除をするのであれば、ゴーグルと防じんマスクは必ず着用してください。薬剤の吸い込みを防ぐには、不織布マスクなどではなく、粉じんの吸入を防ぐ「防じんマスク」が必要です。床下は予想以上に埃っぽいので、埃を吸い込まないためにも必ずマスクをしましょう。
そのほか、ヘッドライト、耐薬性ゴム手袋、作業着、噴霧器なども必要となるため、自分で道具一式を揃えるのにも費用がかかります。加えて、シロアリ駆除のプロは専用の道具を使って徹底的に駆除を行うため、道具の面でもDIYと比べると明らかな精度の差が生じます。
DIY駆除をおすすめしない理由3:防蟻処理(予防)まで行うのは難しい
もう1点、シロアリ被害を防ぐうえで大事なことがあります。それは、駆除と同時に「防蟻(ぼうぎ)処理」をすること、つまり「予防」です。
駆除だけをして予防ができていない場合、シロアリ被害が再発する可能性が高くなります。住宅に巣食っているシロアリを駆除したとしても、また外部から侵入して住宅を蝕んでいくのがシロアリの厄介なところです。適切に予防をするには、どういう状況でシロアリ被害が発生しているのかを的確に見極め、住宅の状況に合わせて予防対策(換気対策、調湿対策、木材保存など)をしなければなりません。
シロアリ駆除と同時にしっかり防蟻処理(予防)をしておけば、住宅が長持ちします。予防効果は永続的なものではないため、定期的な点検と対策が必要ですが、無料定期点検を実施しているシロアリ駆除業者であれば、手間も費用も抑えられます。
繰り返しになりますが、床下や屋根裏の構造、シロアリの被害箇所や侵入経路は住宅によって異なるため、状況に合わせて適切に対策しなければなりません。ですので、駆除だけでも難しいうえに、予防まで行うとなるとDIYでは難易度が上がります。シロアリ駆除は手間もかなりかかるので、無理をせずシロアリ駆除の専門業者に任せることをおすすめします。
次項から、シロアリ駆除の専門業者に依頼した場合の費用の相場と、業者選びで失敗しないためのチェックポイントを解説します。
シロアリ駆除の価格の表記について
シロアリ駆除の費用の説明を始める前に、広告などに掲載されている価格の表記について押さえておきましょう。
いくつかの業者を比較すると、1坪あたりの単価と平方メートル(㎡)あたりの単価で出している場合があります。
1坪は3.3㎡のため、1坪価格で換算する場合は、その3.3倍で計算する必要があります。
おおよそのシロアリ駆除業者は、馴染みがあってわかりやすい坪単価での表記が多いですが、㎡だけの表記の方が単純に金額が小さく見えるため、安さだけをウリにした安易な業者で見られる表記方法です。
シロアリ駆除の費用の全国的な相場はどのくらい?
では、シロアリ駆除の相場はどれくらいといえば、一般財団法人経済調査会の統計によると、シロアリ工事の価格を坪当たり10,725円(1㎡あたり3,250円)としています。
また、シロアリ駆除の優良業者が加入する公益社団法人日本しろあり対策協会では、現在は基準価格を示しておりませんが、以前は1㎡あたり3,000円程度を基準として打ち出しておりました。
シロアリ駆除業者のレベル別にみる費用の違い
次に、価格の決定要素として大きいものが業者のレベルの差です。
シロアリ駆除業界では大きく4つのタイプに分かれています。(2021年3月当社調べ、税込価格)
1㎡あたり価格 | 1坪あたり価格 | |
---|---|---|
大手上場企業& JA(農協)系 |
3,000円~ | 10,000円~ |
地域密着型 中規模業者 |
1,666円~2,970円 | 5,500円~9,900円 |
ホームセンター、 インターネット集客型 (フランチャイズ、仲介型含む) |
1,100円~ | 3,630円~ |
個人経営型 | 880円~ | 2,640円~ |
大手上場企業&JA(農協)系
おおむね坪あたり1万円前後(1㎡あたり3,000円前後)の価格帯です。
事業規模が大きい分、信頼感も高いイメージですが、その分経営コストが高め(宣伝費や人件費)になっていることと、JA(農協)系も紹介手数料をJAに相当分額を支払う必要があるので、その分は高くせざるを得ないでしょう。
地域密着型中規模業者
それぞれの地域において古くから独自ブランドで展開している業者です。
おおむね坪あたり5,500円~9,900円(1㎡あたり1,666円~2,970円)の価格帯です。
弊社もこの中に入りますが、地域密着型で、地元に根ざした持続可能な経営スタイルを基本としています。
お客様宅の被害状況や施工の難易度等に応じて価格を見積もる場合が多く、大手企業や後述する激安型のようにほぼ一律ではなく、その現場状況に合わせた価格設定があることが特徴です。
雨宮ではもっとも多くのお客様がご利用されるアメミヤ工法の場合、以下の価格となっています。
既存木造建物の場合(ヤマトシロアリ)
- アメミヤ工法:1,650円~/㎡(税込)
※見積り後の追加費用の請求は一切ございません。クレジットカードのお支払いにも対応しています。
ホームセンター&インターネット集客激安型(フランチャイズ・ブローカー型)
ホームセンターやインターネットでのシロアリ駆除集客サイトでは、おおむね坪あたり3,300円~(1㎡あたり1,100円~)と割安になっています。
ネットやチラシで宣伝を展開しているため、みなさんも見かけることが多いと思います。
ただし、このような業者のほとんどは、いわゆるフランチャイズ・ブローカー型と呼ばれ、単に申込みの受付や宣伝だけを行っています。
そして実際の工事は自社ブランドだけでは展開が厳しい小規模業者が下請けとなって担当しています。
ホームページを見る限り、サイトが自社で施工しているように見えていても、工事は委託契約をしている業者が行っているのです。
多種多様な独立系の小規模事業者の集まりに仕事を振り分けなければならないため、技術や資格、統一された工事基準やルール、コンプライアンスが大手~中規模業者ほど確かなものではありません。
また、保証に対するサポートや対応もその業者まかせになります。
また実際に施工した業者は、お客様から頂く費用の中から、さらにホームセンターや集客サイトへ紹介手数料を相当分額払わないといけない(おおむね30%程度)ため、短時間で多く仕事をこなしていかないと経営がなりたたない状況に置かれています。
個人経営型
さらに最近では、インターネット上での仲介サイトに登録して個人でシロアリ駆除を営む業者も増えてきています。
個人経営だけあって、さらに価格が安くなり、中には坪あたり2,640円~(1㎡あたり880円~)という価格を打ち出している場合もあります。
ただし、先ほどのフランチャイズ型以上に、実際の工事品質においては、レベルの維持、統一に不安が残ります。
仲介サイトはあくまで業者名を掲載するだけで、その業者ごとの工事品質を保証しているわけではありません。
以前駆除会社に勤めていて、独立開業したパターンもあれば、工事経験の少ない個人がシロアリ駆除のプロとして登録している場合もあり、工事レベルの良し悪しに関しては、もはや実際に頼んでみないとわからない玉石混交の状態といえるでしょう。
さらにこの個人業者は、費用の中からプラットフォームサイトに20%の手数料を払う必要があり、フランチャイズ型と同じく、数多く仕事をこなさないと利益が出せない構造になっています。
5年保証サービスも、駆除を担当した個人業者が途中で閉業してしまった場合、保証が受けられないリスクが存在します。
さらに、損害賠償保険に加入とされていても、実際には業者の不手際によるミスだけに限定され、シロアリ再発生に対する保証はされません。
保険会社の審査によっては必ず補償されるものではないことも注意すべきポイントです。
ポイント別に表にまとめてみると業者の種類別にこのような特徴があることがわかります。
地域の特性による価格差
これに加えて、地域の特性によっても価格が変わる場合もあります。
東京、大阪などの大都市圏は、比較的建坪が小さい家が多く、㎡あたりの金額は、自ずと高くなります(どんな小さい家でも施工する上で、最低限の経費と時間がかかるため、あまりに施工単価が低すぎると、赤字になってしまい仕事として請け負えない)。
また、九州及び本州・四国一部でのイエシロアリ(強力な加害力を持つ種類)の生息地域については、ヤマトシロアリ(イエシロアリほど強力ではない一般的な日本のシロアリ)の生息地域に比べ1.2~1.5倍ほどの費用設定になっています。
シロアリの種類や生態・具体的な被害については以下のページでくわしく解説していますので、気になる方はご覧ください。
ちなみに雨宮が営業エリアとする東海地方は、全国的な相場より安くなっています。
シロアリの被害状況で見積もり費用が変わる場合もある
ただし、ここまであげた費用の単価は、ひとつの目安として見なければいけません。
お客様のお住まいの環境や被害状況によって、最初の表示金額から上下する場合があるからです。
建物の構造
建物の構造によっても費用が変わる場合があり、その代表的な例として、
- 床下に入れる高さ(スペース)はあるか?
- 床下点検口1箇所から入るだけで、お住まいの床下全てに入れるか?
- バスルームやトイレがタイル張りか?(タイル張りだと作業に大変手間がかかる)
- 基礎断熱がなされているかどうか?
このような建物の細かな構造は、駆除工事の難易度に関わり、価格が変わる場合があります。
また木造、RC造、鉄骨造など建物の基本的な構造によっても、薬剤処理する範囲や工事方法も変わるため、価格が上下する要因になります。
被害の程度
駆除工事時点で、柱が食い荒らされているなど、現在どれくらいシロアリの被害にあっているかも、費用が変わる大きなポイントです。
構造上の難易度が高く、さらにシロアリ被害も深刻であればあるほど、経験やノウハウを長く積んだ技術力の高い業者でないと対応が難しくなります。
激安業者の場合、簡単な工事しか引き受けず、建物の構造が複雑であったり、被害がすすんでいる場合は、あえて宣伝価格より高く見積もったり、依頼自体を断ったりするケースもあります。(実際に他社で断られたため、弊社にご依頼頂く場合も多くございます)
さらに業者の技術レベルが高くない場合、シロアリ被害自体を見逃すケースもあり、その場合再発生のリスクが高まるため注意が必要です。
工法の違い
雨宮での工法は大きく分けて2種類。地面から侵入してくるシロアリに対し、薬剤によるバリアを作って家を守るアメミヤ工法。
もう一つは建物の周囲に、薬剤の入った器具を埋設し、シロアリにそれを食べさせ、巣に持ち帰らせて巣ごと退治するベイト工法。
よく、シロアリ駆除の価格はよくわからない…と不安にされるお客様もいらっしゃいますが、このようにお住まいを拝見してからでないと、実は適正な価格が出せないことをご理解いただければと思います。
どんな構造や被害にも一律価格で対応する業者は、逆にお客様のお住まいに対してどこまで真剣に向き合っているのか、疑問が残るところです。
そのため、良識的なシロアリ業者であれば、必ず工事前にお客様のお宅に訪問し、被害の状況などくわしく調べる事前調査を経て、正式な見積もり費用が提示される流れとなっています。
シロアリが侵食した欠陥住宅にならないためには、以下の記事も参考になります。
参考:欠陥住宅を避けるために知っておきたい基礎知識から対処法まで
安さだけをウリにする業者は結果的に費用やリスクが高くなることも
では安い業者と高い業者ではお客様にとって、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
シロアリだけ駆除できればいいと思いがちですが、実は業者によっては細かな費用が後で請求されたり、将来に再発生のリスクが残るなど、さまざまな違いがあります。
交通費や移動にかかる費用が別になっている
多くの業者は、単価に交通費、駐車場代、移動経費などが含まれている事が多いですが、ごく一部の業者は別になっている場合があります。
雨宮では、移動経費は基本的にいただきません。
※現場に駐車場がなく、有料駐車場に工事車両を停めなければならない場合は別途申し受ける場合がございます。
工事後の清掃費用があとから請求された
たとえ広告では「追加費用なし」と書かれていても、シロアリ工事終了後、清掃代、消毒代などが別途費用になったと後から請求される場合があります。
雨宮では、無料お見積り後からの追加費用は一切いただきません。
事前調査がいい加減におこなわれ、再発のリスクが高まる
フランチャイズ・ブローカーの激安型業者や個人経営になると、薄利多売型経営になるため、1日に何件も仕事が入っている場合などは、ひとつの仕事に対する制限時間を設けざるを得ません。
特にその影響を受けやすいのが、見積もりを出す前の事前調査です。
簡単に家全体を見回り、家の広さやおおよその被害状況を確認するだけで、床下にも潜らず、ごく短時間で見積もりを出すケースは特に要注意です。
しっかりした業者だと、事前調査の段階で床下にも入って細部まで丁寧にチェックし、細かな被害状況を確認しながらおおむね1~1.5時間程度かけて見積もりを作成します。
見積もりなのにそんなに時間をかける必要はないのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、単に物だけを買って頂くのと訳が違います。(ハウスドクターと言われる所以です)
事前調査の段階でしっかり状況を確認しないと、隠れている被害を見逃したり、工事時の施工品質に影響することがあります。
もし、被害箇所を1ヶ所だけでも見落としてしまった場合、それは将来のシロアリ被害の再発リスクを格段に高めてしまうのです。
事前調査は、単に見積金額を出すためではありません。
被害の程度はもちろん、工事を円滑にすすめるための現場作業の段取り、シロアリ以外の原因による建物劣化状況などを総合的に目視調査するなど、多くの目的があり、決して手の抜けない大事な仕事なのです。
お客様への説明は丁寧か?
最初の調査がいい加減だと、被害状況のお客様への報告は無責任にならざるを得ません。
雨宮の場合、お客様から見えない床下の状況をデジカメで撮影し、お茶の間でお見せしながら丁寧にご報告、見積もり料金の根拠をお伝えいたします。
また工事後作業報告書が提出されない業者は、きちんと工事を行ったのか、確認しにくくなります。
雨宮では、工事完了後に工事完了報告書やアフターサービスなどを記した「メンテナンスファイル」をお届けいたします。
5年保証の責任範囲が狭い
シロアリ駆除というサービスは、一度駆除したらそれで終わりという性格のものではありません。
どんなにきちんと工事をしたとしても、建物の構造上、薬剤で処理しきれなかったり、シロアリ再発生の可能性が残る場合があるため、保証期間中の無料定期点検などのアフターフォローが不可欠です。
そのため、ほとんどの業者では工事完了後「5年保証」サービスを付帯していることが多くなっています。
これは、駆除に使用する薬剤の有効期限が5年間であることからきているのですが、同じ5年保証といっても、その内容を見てみれば実は大きな差があるのです。
まずありがちなのが、そもそも保証内容が履行されず、万が一のシロアリ再発生の際にかけつけてきてもらえないということ。
激安型業者や個人業者の場合、保証書を発行しているのに数年後に閉業してしまっていて連絡自体がとれない…というケースもあります。
また、保証期間中の中間無料点検(アフターフォロー)がない場合、万が一シロアリが再発した場合は早期発見ができません。
さらにシロアリが再発生した場合でも、駆除処理だけは無償で行うが、新たにシロアリに食べられた部分の修理費用(被害部復旧工事)は含まれていないケースも多く見られます。
この場合修理費用は、すべて自己負担となってしまいます。
このように、その場限りのお付き合いだと思って、激安業者に頼んだ場合、作業のレベルに不安が残ります。
シロアリの将来再発生リスクが高まり、その結果被害部のリフォーム費用で費用が膨大になったりします。
長い安心を確保するためには、保証の内容も同時に比較検討する必要があると考えます。
雨宮の5年間無料保証の内容は?
- 再蟻害発生時には直ちに対応、無料で再発生部の再処理をさせていただきます。万一の建物の損害には500万円を限度として修復をいたします(不可抗力は除く)
- 保証期間中は2回、無料点検を実施。シロアリ以外の建物に関する様々なトラブルも出来る限り点検致します。
リスクの少ない信頼できるシロアリ駆除業者を選ぶチェックポイント
シロアリ駆除対策は、保証期間中の中間点検(アフターフォロー)や、5年ごとの再施工などがあり、将来にわたりお住まいをメンテンナンスする気づきのきっかけとなっていきます。
このように長期的な家全体のメンテナンスを考えると、信頼できる業者を選ぶことがやはり大事になると考えます。
また、安いからといって頼んでは見たものの、被害の程度や建物の構造によって結局高くついてしまったり、工事自体を断られてしまう…といった二度手間のリスクもあります。
駆除費用は安いに越したことはないが、サービスや保証も充実させたい…。
そのようにお考えの場合は、先ほどの単価の目安を参考にしながら、以下のポイントを注意して比較することをおすすめします。
1.社歴・業務歴の長さをチェックする
シロアリ駆除の技術レベルと、キャリアはある程度比例する関係にあると考えます。
依頼する業者が法人の場合、まずは会社概要で、創業・設立年度を確かめてみましょう。
数十年以上長く経営できているということはそれ自体が信頼指標の一つです。粗悪な業者は、長続きせず、淘汰されていくものです。
個人業者の方であっても、中には素晴らしい技術をお持ちの方もいらっしゃいますが、そうでないケースも多く存在します。
どれくらいシロアリ駆除工事に携わっているのか、余計なトラブルを発生させないためにも事前に確認しておくことが重要です。
2.日本しろあり対策協会の会員であることをチェックする
公益社団法人日本しろあり対策協会は国土交通大臣の許可を得ている日本唯一のシロアリ駆除の業界団体で、シロアリの研究や薬剤の認可などで最も権威のある組織です。
登録会員に対して、定期的にシロアリ防除講習会の実施や、技術者の資格制度として「しろあり防除施工士」の検定・登録を行い、専門的かつ経験的な技術を高める制度も設置しています。
この制度を利用するためには、日本しろあり対策協会の会員であることが必要です。
加入するための条件も高く、さらに、しろあり防除施工士は筆記試験と所定以上の実務経験があり、3年ごとに更新が必要な資格です。
すなわち、日本しろあり対策協会の「会員」であれば、一定以上の技術レベルが保証されていると考えてもよいでしょう。(※ちなみに「しろあり対策協会指定工法準拠」などと表記している会社もありますが、ただマニュアルを教科書程度に参考にしているだけで、本当の会員ではないので間違わないよう注意してください)
公式ホームページには会員名簿が掲載されていますので、依頼したい業者が会員であるか確認することでより安心感が高まると思います。
会員業者の一覧はこちらから検索してください。
雨宮は会員であることはもちろん、合計60名のしろあり防除施工士をはじめ、住まいに関する様々な資格を持った専門員によって確実な駆除をおこないます。
3.激安インターネット集客サイトの場合、施工レベルにバラつきが出やすく一定しない
インターネットでの激安集客サイトや個人経営の場合、申込を受け付ける会社と実際に施工する会社は別になっています。
つまり経営方針の一貫性が全くない、施工レベルでの品質管理がほとんどなされていない状況でお客様の大事な家という資産にメスを入れる形になります。
施工会社は、お客様から頂く激安駆除費用の中から、さらにサイト運営会社に2~3割程度の紹介手数料を払う必要があるので、実際に事前調査や工事にかけられる時間・コストはさらに少なくなり、必然的にサービス内容は低下します。
もちろん、サイト運営会社との間で大枠の決まりごとはあるものの、工事の詳細を(最後まで)管理しているわけではなく、細かな点で施工会社の能力やスキルの差が出やすいのも特徴です。
申込受付から施工まで一貫して行う業者だと、自社内で施工品質の徹底をおこなっているため、このようなバラツキは起こりにくくなります。
4.諸経費などの明細が明らかになっているか?
見積書が届いた時点で、お客様がみて、意味のわからない費用があれば遠慮なく説明を求めてみましょう。
内容があいまいだったり説明をはぐらかす業者は、見積もりの根拠自体がいい加減ということなります。
5.保証の内容や再施工の条件なども事前に確認しておく
5年保証はほとんどの業者がおこなっていますが、その内容には大きなバラつきがあります。
複数の業者で見積もりをとる場合は、将来的なリスクに備えて、なにをどこまで保証してくれるのかを最初に確認することで比較してみましょう。
見積もりは必ず「複数の業者」に依頼を
シロアリ対策の費用は、実際に見積もりを取らないと正確には分かりません。
般的な費用感はお伝えできますが、具体的な施工内容や金額は床下調査が必要です。
そのため、見積もりは1社だけでなく、複数の業者に依頼することをおすすめします。
複数の見積もりを比較することで、自宅に最適な工法やサービスの質、担当者の信頼性などを総合的に判断できます。
工事後も長く付き合うことになる業者ですので、信頼できる業者を慎重に選びましょう。
また、悪徳業者に引っかからないためにも、複数の業者からの見積もりが安心です。
床下調査は無料で行っている業者も多く、シロアリ対策工事は決して安いものではないので、しっかり検討して納得のいく業者に依頼しましょう。
雨宮の細やかなこだわりの一部をご紹介いたします。
施工の際は、入口から作業範囲となる部分すべてに養生シートを敷き、汚れを最小限にとどめます。
床下進入口周りにはビニールシートを取付。施工時の臭いを少しでも周囲に広げない工夫を行っております。
浴室の施工においても、施工箇所以外をしっかりと養生いたします。
施工完了時には、現状状態を回復するため、しっかりと清掃も行わせていただきます。
後日お写真等も交えた工事完了報告書や、無料点検の予定、アフターサービスについてご紹介した「メンテナンスファイル」をお届けいたします。
保証書も同封させていただきます。万が一の再発生の場合や、お住まい全般のことで不安なことがありましたらご遠慮なくお問い合わせください。
この記事の監修者
犬飼 章博
- 2015年 最年少で豊橋支店長就任
- 2021年 本社支店長就任
- 2023年4月より愛知県しろあり対策協会理事
住宅のシロアリ調査から始まり、その他の様々な害虫対策や防水・断熱といったリフォーム工事全般を経験してまいりました。調査実績は延べ数千件以上。
本社の支店長になっても現場が好きで、今も前線で活動しております。
疲れた体を癒すため、趣味は温泉巡りです。
- 資格
- しろあり防除士
- 一級建物アドバイザー