シロアリ駆除を依頼すると、「どのような保証が受けられるのか」「保証期間はどれくらいなのか」気になる人もいるのではないでしょうか。保証内容や保証期間は、業者によって異なります。

本記事では、シロアリ駆除の一般的な保証内容や保証期間を解説します。

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シロアリ駆除の一般的な保証内容

シロアリ駆除の一般的な保証には、以下の2つが挙げられます。

シロアリ駆除の一般的な保証
  • 施工保証

  • 被害発生時の修理費用保証

具体的な保証内容は施工業者によって異なり、両方の保証に対応している業者もあれば、どちらか一方しか対応していない業者もあります。

そのため、シロアリ駆除を依頼する際には、業者がどのような保証に対応しているかについてあらかじめ確認することが大切です。

それぞれの保証内容について、詳しく解説します。

施工保証

施工保証とは施工後にシロアリが再発生した際、保証期間内であれば再施工に対応してもらえる保証です。一般的に、シロアリ駆除の保証は施工保証を指します。

再施工となった場合にかかる費用が無料になるか、通常金額の割引きになるかは業者によって異なります。

被害再発時の修理費用保証

被害再発生時の修理費用保証は、シロアリ駆除の保証期間内に被害に遭い、建物の修復工事が必要になった場合の費用を負担してもらえる保証です。

保証金額の上限は300万円~1,000万円ほどに設定されているケースが多く、具体的な金額は業者によって異なります。

多くの業者が対応している施工保証に対して、被害再発生時の修理費用保証は、保証内容に含めていない業者もあります。

駆除依頼時に保証対象外となるケース

シロアリ駆除に関する保証は、対象外となってしまうケースがあります。

たとえば、シロアリ被害の範囲が広い場合や建物自体が古い場合などは、業者に駆除を依頼した時点で保証対象外になる可能性があります。

保証対象外となる可能性が高い状態などについて解説します。

中見出し:被害が再発生するリスクが高い場合

業者が施工後も再発生するリスクが高いと判断した場合、依頼時の段階で保証対象外となる可能性があります。再発生のリスクが高いと判断されてしまう主なケースとしては、以下が挙げられます。

再発のリスクが高いと判断されてしまうケース
  • シロアリ被害の範囲が広い

  • 駆除が難しい場所にシロアリが発生している

  • 建物自体が古い

  • 部分的にしか薬剤を散布しない など

シロアリ被害が木材の内部まで進んでいる場合、薬剤が浸透しにくく、施工をしても高い効果が期待できません。また、増築箇所のように一部だけを施工する場合、薬剤を散布していない場所からシロアリが侵入する可能性があるため、施工の保証が難しくなります。

保証期間内でも保証対象外になるケース

保証期間内であっても、以下のようなケースの場合には保証の対象外となってしまう可能性があります。

保証対象外となるケース
  • 保証対象外となる種類のシロアリが発生した

  • 雨漏りや漏水の放置による再発生

  • 施工後に増改築をしている

  • 施工後に自分または他社による駆除をおこなった

これらが保証対象外となる詳しい理由について解説します。

保証対象外のシロアリが発生した

保証書に記載がないシロアリが発生した場合、保証期間内でも保証対象外になります。

日本での生息数が多いヤマトシロアリとイエシロアリを保証対象にしているケースが一般的ですが、近年は、外来種のアメリカカンザイシロアリによる被害も増えています。

アメリカカンザイシロアリはほかの2種類とは生態が異なり、駆除が難しく穿孔注入処理やホウ酸塩処理での駆除が必要になるため、一般的な施工方法では対応できず保証対象に含めていない業者が多い傾向にあります。

雨漏りや漏水の放置による再発生

シロアリは湿度の高い環境を好むため、雨漏りや漏水した場所に集まりやすくなります。雨漏りや漏水を放置するとシロアリが好む環境を作ることになり、駆除しても再発生しやすいため、保証の対象外となる場合があります。

また、建物内に浸水する箇所があると、施工しても薬剤が流れてしまう可能性があります。雨漏りや漏水はシロアリを発生させる原因になるため、気づいた段階で早めに修理するようにしましょう。

施工後に建物を増改築した

業者が保証する建物は、基本的に施工時の状態に限られるため、増改築すると保証対象外になることがあります。増改築によって施工済みの場所と未施工の場所が曖昧になり、シロアリが再発生しても原因特定が難しくなってしまうことから、保証の対象外となっています。

また、増改築によって薬剤が散布されていない場所が増えると、予防効果が弱まる可能性があるため、増築部分にもほかの建物と同様の施工が必要です。保証期間内に増改築する場合は事前に業者に連絡し、適切な対応方法を相談しておくと良いでしょう。

施工後に自分または他社でシロアリ駆除をした

シロアリ駆除の保証対象になるのは、あくまでも業者が自社で施工した範囲です。

施工後に自分または他社でシロアリ駆除をした場合、業者が保証する状態から変わってしまいます。

そのため、保証期間内は新たに手を加えないよう注意が必要です。

シロアリの再発生に不安がある場合は、施工を依頼した業者に定期点検してもらいましょう。定期点検は有料のケースもあるため、施工を依頼する際に保証内容と併せて確認しておくことをおすすめします。

シロアリ駆除の一般的な保証期間

シロアリ駆除は、バリア工法またはベイト工法で施工されるのが一般的です。

それぞれの工法によって、保証期間が異なります。

バリア工法は最大5年間

バリア工法とは、床下の木材や土に薬剤を散布しシロアリを駆除する方法です。バリア工法で使用する薬剤は、施工から5年で効果が切れるとされています。

従来は強い薬剤が使用されていたため、効果が10年程度持続するといわれていました。

しかし、健康被害が問題視されるようになり、現在では使用されていません。そのため、バリア工法の保証期間は最大5年間に設定されているのが一般的です。

ベイト工法は1年間から5年間

ベイト工法とは建物の周囲にベイト剤が入った容器を埋め、シロアリに食べさせて駆除する方法です。シロアリがベイトをエサとして巣に持ち帰ることで、巣内の個体をまとめて死滅させる仕組みです。

ベイト剤は1年~数年でシロアリが食べ尽くしてしまうため、定期的に補充する必要があります。また、使用するベイト剤によって減るまでの年数に差があります。

そのため、ベイト工法の保証期間としては1年~5年間が一般的です。

シロアリ駆除業者を選ぶ際のポイント

シロアリ駆除の保証内容や期間は、業者ごとに異なります。依頼する業者を選ぶ際には、被害再発時の修理費用保証があるか、豊富な実績があるかなどのポイントをチェックしましょう。

被害再発時の修理費用保証があるか

シロアリ駆除業者を選ぶ際には、施工保証に加えて、被害再発生時の修理費用保証が保証内容に含まれているかを確認しましょう。

シロアリが再発生して建物が被害を受けた場合、修理費用保証がなければ自己負担になってしまいます。そのため、万が一に備えて、被害発生時の修理費用保証に対応している業者を選ぶようにしましょう。

豊富な実績があるか

業者を選ぶ際には、公式サイト等で作業実績を確認しましょう。

実績が少ない業者は、期待通りの効果が得られるかわかりません。

また、最悪の場合、期間内に保証を受けたくてもすでに廃業していて連絡がつかない可能性も考えられます。

一方で、実績が豊富な業者は納得のいく仕上がりを期待できるだけでなく、保証期間内に廃業するリスクも低いと考えられます。

実績が豊富な業者に依頼すれば、長期的な保証も安心して受けられるでしょう。

日本しろあり対策協会に加盟しているか

公益財団法人日本しろあり対策協会への加盟の有無も、業者選定においてポイントの1つになります。日本しろあり対策協会とは、シロアリ被害や木材の腐朽から家屋を守るために作られた団体で、しろあり防除施工士の資格取得者がいなければ加盟ができません。

また、加盟業者は協会の定める適切な施工でシロアリ駆除をするため、安心して任せられるでしょう。協会の公式サイトでは、加盟業者の名簿を公開しています。

業者の公式サイトに加盟の有無が記載されているケースもあるため、依頼する前に確認しておくようにしましょう。

まとめ

シロアリ駆除の保証内容や期間は、業者によって異なります。

保証内容には施工保証と被害再発時の修理費用保証の2種類があり、多くの業者は施工保証に対応しています。

被害再発時の修理費用保証に対応していない業者もあるため、依頼する前に確認することが大切です。

保証期間は工法によって異なりますが、最大5年間が一般的です。雨漏りを放置したり増改築したりした場合は、保証期間内でも保証対象外になるので注意しましょう。

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