シロアリの羽アリは種類によって異なるものの、4~9月頃に発生します。ただし、シロアリ自体は冬場でも活動しています。
この記事ではシロアリの活動が活発になる時期を解説し、ヤマトシロアリ、イエシロアリの生息地域や羽アリとして飛び立つ時期についても説明しています。
シロアリは冬でも活動している
シロアリは冬になると活動が鈍くなりますが、基本的には一年中活動しています。活動に適した気温や最低限活動できる気温は、シロアリの種類によって違いがあります。
活動的になる気温 | 最低限活動できる気温 | |
---|---|---|
ヤマトシロアリ | 12~30度程度 | 4~6度程度 |
イエシロアリ | 30~35度程度 | 10度前後 |
シロアリが最低限活動できる気温はヤマトシロアリが4~6度程度、イエシロアリが10度程度です。
ただし、近年は温暖化や建物の断熱性の向上により、冬でもシロアリが活動しやすい環境になってきています。
シロアリの活動が活発になる時期
巣の中が飽和状態になると「副王アリ・副女王アリ」の一部が羽アリになり、新しい場所を求め一斉に飛び立ちます。
ヤマトシロアリ | 4月下旬~5月の昼間 |
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イエシロアリ | 5~7月の夕方から夜 |
ヤマトシロアリ
ヤマトシロアリは木材の中に作った巣で生活していることが多く、人の目に触れることはほとんどありません。
ただし、羽アリは4月下旬から5月の昼間に飛び立つため、この時期になると見かけることもあります。
ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全国に生息しており、ほかのシロアリに比べて生息範囲が広いです。
イエシロアリ
イエシロアリの羽アリは、5~7月の夕方から夜にかけて飛び立ちます。
本州南岸以南の沿岸部に沿った温暖な地域に加え、南西諸島や小笠原諸島にも生息しており、近年は温暖化の影響によって生息地域は拡大傾向にあります。
冬でもシロアリ対策は必要
シロアリは、冬の寒い時期になると活動が鈍くなります。しかし、近年は断熱性能が高い住宅が増えているため、活動時期が長くなっています。
冬でも適温が保たれていればシロアリは活動できることから、季節を問わず対策が必要です。
少しでも気になる点や違和感がある場合は、専門業者に依頼し、シロアリが家の中に巣を作っていないかを調べてもらうとよいでしょう。
冬はダニの発生にも注意が必要
ダニはシロアリと同様に高温多湿の環境を好み、通常は春から夏にかけて活動的になります。
ただし、暖房機器と加湿器を併用すると一定の湿度が維持されるため、冬場でもダニが発生しやすくなるので注意しましょう。
ダニの発生を防ぐためには、こまめな換気や掃除を心がけることが大切です。それでも気になる場合は、専門業者に駆除してもらうことをおすすめします。
まとめ
シロアリは、冬になると活動が鈍くなるものの、基本的には一年中活動しています。
活動的になる気温 | 最低限活動できる気温 | |
---|---|---|
ヤマトシロアリ | 12~30度程度 | 4~6度程度 |
イエシロアリ | 30~35度程度 | 10度前後 |
そのため、冬場でもシロアリの対策が不要というわけではありません。
4月以降はシロアリの活動が活発になるので、活動が鈍い時期に対策を施すのも1つの手です。
現状、気になる点がある場合は、専門業者に相談してみることをおすすめします。
どの業者に依頼したらよいかわからない方や駆除が必要になった際の費用が気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。