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家がシロアリ被害に遭ってしまった際、シロアリの駆除だけすればいいわけではありません。被害部の修繕、リフォームを別々ではなくセットでおこなうことが大切です。
本記事では、駆除からリフォームまでワンストップでおこなうべき理由や、リフォームをおこなう際の注意点を詳しく解説します。
リフォーム事例や費用についても紹介するので、シロアリ被害でお困りの人はぜひ参考にしてください。
シロアリ被害に遭ったらやるべきこと
大切な自宅がシロアリに遭ってしまった場合、ショックでなにから始めればいいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
シロアリの被害に遭ってしまったら、やるべきことは大きくわけて次の通りです。
- シロアリの駆除(被害状況の調査を含む)
- 被害部修繕・再発防止のためのリフォーム
それぞれ詳しく解説します。
シロアリの駆除
まずはシロアリの駆除が必要です。専門業者に依頼し、発生しているシロアリの種類や巣の場所、被害規模などを調査してもらいましょう。その上で適切な方法を提案してもらい、徹底的なシロアリ駆除をおこないます。
このとき、シロアリに食害された木材の被害状況も確認してもらいましょう。シロアリは木材の表面の皮一枚を残して中身を食害するため、見た目には、あまり被害に遭っていないように見える場合があります。
しかし、表面的には深刻な被害に見えなくても、内部が食べられてスカスカになっていたり空洞ができていたりするケースがあります。建物の強度に深刻な問題が残る可能性もあるため、専門業者による正確な被害状況の調査が必要です。
シロアリ駆除業者の選び方は、下記の記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
被害部修繕・再発防止のためのリフォーム
駆除が完了したら、次に被害部の修繕とリフォームをおこないます。シロアリは駆除するだけでは不十分です。シロアリ被害を受けた箇所は、もろくなっていたり歪んでいたりする可能性が高く、耐震性に不安が残ります。
そのため、被害部の修繕・リフォームが必要です。被害部の補修をおこなうことで、強度や機能が回復し、快適に長く住める住まいを取り戻すことができます。
駆除とリフォームを同時におこなうメリット
駆除とリフォームはなるべく別々に頼むのではなく、同じ業者にセットで依頼するのがおすすめです。
リフォームをおこなう際、シロアリの被害状況をよく把握して、どのような修繕が必要なのかを判断しなければなりません。また、リフォーム後はシロアリの被害に再び遭わないように防蟻処理をおこなう必要があります。そのため、シロアリの生態やシロアリ被害に遭った家の状況に詳しい専門業者に一括して依頼すれば安心です。
また、駆除からリフォームまでをセットにすると、次のようなメリットがあります。
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複数の業者と連絡を取り合う必要がない
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費用が抑えられる
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再発予防を考えたリフォームが可能
それぞれのメリットを詳しく解説します。
複数の業者と連絡を取り合う必要がない
ひとつの業者に依頼することで複数の業者と連絡を取り合う必要がなくなるので、効率的です。
たとえば、シロアリ駆除と修繕、リフォームを別々の業者に依頼にした場合、とそれぞれの業者にその都度状況を説明しなくてはいけません。手間がかかるだけではなく、どこかで認識のズレが起きてしまうリスクもあるのです。
しかし、被害状況の調査・駆除からリフォームまでセットでおこなってくれる専門業者なら、状況を正確に把握したうえですべての作業をワンストップでおこなってくれます。
費用が抑えられる
シロアリ駆除とリフォームを別々にすると、それぞれの業者ごとの見積もりとなります。それぞれの業者の利益を含めた金額になるので、結果として費用総額が割高になってしまうケースもあります。
駆除からリフォームまで1つの業者でまとめておこなえば、コストカットが可能なため、費用が抑えられる点がメリットです。
再発予防を考えたリフォームが可能
シロアリ駆除からリフォームまでワンストップで任せられる専門業者なら、駆除の際に原因を特定しているため、効果的な再発防止策を提案したうえで修繕やリフォームが可能です。
シロアリ駆除とリフォームを別々に考えた場合、シロアリの専門知識がない業者が修繕やリフォームをおこなうと、正しい施工ができずにシロアリが再発する可能性も考えられます。駆除の際に薬剤を塗布した建材をリフォーム業者が取り替えてしまえば、シロアリに対して無防備な部分が残ってしまうかもしれません。
状況を把握したうえで効率的に適切な対処をおこなうには、駆除からリフォームまでワンストップで依頼するのがベストな選択です。建物の寿命を伸ばすためには、床下などの目に見えない部分にも注視して、再発予防も含めたリフォーム提案をしてくれる専門業者を選ぶといいでしょう。
実際にリフォームをおこなう際のポイント
実際にリフォームをおこなうことが決まったら、以下の点に注意します。
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床下点検口を塞がない
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床高を低くしない
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床下を配管で塞がない
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増築した部分にも防蟻処理をする
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
床下点検口を塞がない
床下点検口や収納庫を日常的に使っていなかった場合、リフォームを機になくしてしまうケースがあります。しかし、床下点検口がなくなってしまうと、その後の床下の点検や調査がおこなえなくなります。
万が一シロアリが再発したり、水道管から水漏れが発生したりしても、床下点検口がなければ状況調査や確認、対策が一切できません。そのため、リフォームの際は床下点検口を塞がないようにしましょう。
床高を低くしない
床下の湿気対策として、防湿コンクリートを流し込むことがあります。この場合、コンクリートの厚みの分だけ床下の空間が狭くなります。
場合によっては床下に人が入れなくなり、定期的な点検もおこなえなくなる可能性があるため注意しましょう。床高を低くせず、点検をおこなえる空間を確保しておくことが大切です。
床下を配管でふさがない
水回りの位置を変える際に、給排水管が床下の人通口の前に設置されてしまうと、床下を人が通れなくなってしまう場合があります。
人が通れないと定期的な点検がおこなえず、万が一シロアリ被害や水漏れなどが発生した場合にも、調査や対策がおこなえません。
そのため、人が床下を全面的に通れる状態を確保してリフォームすることが大切です。
増築した部分にも防蟻処理をする
増築した場合、基礎の内側の土壌や床組木材などに防蟻処理を施さなければ、増築部分がシロアリに対して無防備な状態になってしまいます。そのため、増築部にも必ず防蟻処理をおこないましょう。
また、配管などを固定するために床下の土壌に木材を挿して立てる場合がありますが、これも土の中からやってくるシロアリに対して木材というエサを無防備に与えている状態になるため注意する必要があります。
シロアリ被害部のリフォーム事例
シロアリの被害に遭った場所のリフォーム事例を紹介します。おもにシロアリ被害に遭うことの多い水廻り、床下環境などのリフォームについて解説します。
水廻りのリフォーム
水回りのリフォームに多い以下の3つのリフォームについて解説します。
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キッチン
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浴室
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トイレ
キッチンのリフォーム
キッチンや浴室などの水廻りは、住まいの中でも傷みやすい場所です。湿度も高くなりやすく、水分や湿度のある場所を好むシロアリの被害も受けやすい環境です。
キッチンのリフォームでは、被害を受けた場所を修繕するとともに再発予防も考え、使い勝手やメンテナンス性のよいキッチンにリフォームするとよいでしょう。
たとえば、IHクッキングヒーターや浄水器、食洗器などを設置してより快適にするのもよいかもしれません。
浴室のリフォーム
旧式のタイル貼りの浴室は、床下に空間がなく土が詰まっていたため、湿気がこもりやすい仕組みでした。そのため、経年劣化や漏水などによって、床下にまで広く悪影響を及ぼすこともあり、シロアリの好む環境を作っていたと言えるでしょう。
シロアリのことを熟知した専門業者がおこなう浴室のリフォームなら、シロアリの被害に対して適切な対策をおこない、予防を考えたうえで施工が可能です。現在では防水性の高いユニットバスが採用されることが多くなっています。
トイレのリフォーム
トイレの水廻りも傷みやすい場所です。結露などで湿度がこもることもあり、シロアリの被害を受けやすい場所でもあります。
トイレのリフォームでは、予算に応じて間取り自体の変更をしたり、現在の空間をそのまま活かして細かな工夫を凝らしたりするリフォームが可能です。
結露の被害や床高をなくしてバリアフリーにしたい場合など、トイレそのものの使い勝手や掃除のしにくさに不便を感じている場合も、リフォームで解決できます。
床下環境改善のリフォーム
家のシロアリは床下から発生することが多いですが、床下の通気性を確保し、湿度コントロールをすることによって、シロアリの予防対策が可能です。
床下に結露や水たまり、カビなどが発生すると、シロアリにとって好ましい環境になってしまいますが、通気性をよくして快適な湿度を保てれば、シロアリが発生しにくい環境を作ることができます。
そのため、長い間安心して住める家にするための予防対策として床下環境改善のリフォームを導入するのもおすすめです。
床下環境改善のためのおもな換気・調湿対策は次の通りです。
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床下換気ファンの設置
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調湿剤の敷設
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備長竹炭の設置 など
住まいの状態や予算に合わせて、専門業者に最適な対策を教えてもらうとよいでしょう。
点検口のリフォーム
自宅には点検口が作られているはずです。しかし、どこに点検口があるのか分からないという人もいるかもしれません。リフォームを機に点検口についてもしっかり確認しておき、必要であればリフォームをおこなっておくとよいでしょう。
床下点検口がない場合は設置しよう
床下点検口は、定期的に点検をおこなって家を長持ちさせるために大切です。定期的な点検をおこなっていれば、シロアリ被害や漏水などのトラブルも早い段階で発見しやすく、被害が拡大する前に対処ができます。
また、万が一シロアリが再発した際にも、床下点検口がなければ確認や駆除がおこなえません。もし床下点検口がない場合は設置を検討しましょう。
床下点検口を新たに設置する場合の費用相場は約3万円程度です。床下点検口設置事例は次の通りです。
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事例1:木造住宅(築20年)・WC端に床下点検口設置
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事例2:木造住宅(築22年)・洗面室脱衣室端に 床下点検口と収納庫を設置
どちらのケースも料金は3万円程度ですが、床下収納庫を作る場合、収納庫代金は別途かかります。
それぞれの事例について、詳しくはこちらをご覧ください。
なお、床下点検口を設置しなくても、和室の畳をはがせば床下に入れるようにできる構造の場合もあります。この場合は床下点検口の設置費は不要です。
点検口は天井にもあると安心
シロアリは、床下だけでなく天井裏にも発生することがあります。特に雨漏りがある場合は、シロアリが生息しやすい環境になってしまいます。
一般的には、押し入れやクローゼットから天井裏へ入れるようになっていることが多いですが、入れない場合は天井点検口も設けておけば安心です。
雨宮で施工した場合、天井点検口の設置費用は、一基22,000円からとなっています。
まとめ
家がシロアリ被害に遭ってしまったら、駆除と同時に修繕・リフォームもセットで考えることが大切です。
シロアリの生態やシロアリ被害に遭った家について専門的な知識を持っている業者にワンストップで依頼すれば、被害を正確に把握したうえで、適切な修繕と将来の予防対策を見据えたリフォームをしてもらえるでしょう。
創業50年以上、施工実績68万件以上の「雨宮」なら、長年にわたってさまざまなシロアリ被害に対処して積み重ねた経験値と技術力で、大切な家を長く安心して住めるようにリフォームできます。
シロアリ駆除はもちろんのこと、正確な状況把握のうえで建物への適切な対処と修繕、機能性や予防対策を見据えたリフォームまでワンストップで任せられます。
シロアリ被害に遭ってしまったら、ぜひ専門家である雨宮へご相談ください。
YouTubeでは、シロアリ駆除の費用相場などを動画で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修者
犬飼 章博
- 2015年 最年少で豊橋支店長就任
- 2021年 本社支店長就任
- 2023年4月より愛知県しろあり対策協会理事
住宅のシロアリ調査から始まり、その他の様々な害虫対策や防水・断熱といったリフォーム工事全般を経験してまいりました。調査実績は延べ数千件以上。
本社の支店長になっても現場が好きで、今も前線で活動しております。
疲れた体を癒すため、趣味は温泉巡りです。
- 資格
- しろあり防除士
- 一級建物アドバイザー